CCT2014 CVIT専門医認定医制度のあり方を考える

11.18

開催経緯

許先生10 月30 日午後1 時、CCT全てのプログラムを中断し、CVIT専門医制度に関するタウンミーティングが開催された。CVIT に関連する本ミーティングが開催された経緯はCCT代表理事を務める草津ハートセンター 許永勝医師が本年9 月にCVIT 専門医認定医制度審議会 委員長に就任し、今後各地域においてタウンミーティング開催を計画、その第1回がCCT で行われた。

CVIT 専門医制度は、CVIT が誕生した2009 年から開始され、当時、専門医の「質の確保」を目的として1,000 人という定員に上限を設けたことが注目された。しかし、現在、この専門医制度は様々な問題を抱えている状況であり、特に実技試験に関しては、施設・患者・術者・試験官などに関しての倫理的な問題、専門医におけるクオリティコントロールの観点からの問題など、様々な改善・改革が必要と考えられている。こうした状況を踏まえ、2014 年9 月に発足したCVIT 専門医認定医制度審議会では「専門医認定医制度あり方検討小委員会」が新たに立ち上げられ、今後様々な形で現状の専門医制度の問題点を洗い上げ、制度の改善・改革にのぞんでいく方針であると許医師が経緯を説明した。

司会は許医師、横井宏佳医師が行い、パネリストとして五十嵐慶一医師、大辻悟医師、加藤敦医師、加藤修医師、片平美明医師、香坂俊医師、山田愼一郎医師が壇上に上がった。

CVIT専門医認定医制度の現在に至った経緯

横井宏佳医師

専門医制度は様々な歴史の中で作られてきた。CVIT専門医制度が出来る数年前に他診療科にてアクシデントが発生した事例があり、「専門医」取り消し検討が行われる新聞記事が出された。「専門医」とは何か?多くの国民が関心を持った時期である。

詳細を調査すると専門医という名称を持っているが、その領域の専門家ではないのではないか?このような風潮がマスコミでも話題となり、各学会でも様々な検証を行う必要性があった。日本の専門医制度の実情は全国の医師数が26万人に対し、「専門医」「認定医」の数が30万人を超え、1人の医師が複数の「専門医」「認定医」であることは海外にはない特徴を有する。専門医制度を有する学会は123学会あり、学会認定の研修施設に4年程度在籍した医師が、自己申告に基づいて専門医に認定されることが多く、実技試験が施行されているのは10学会のみである(厚生労働省研究班2003年1月)。

一体「専門医」とは何なのか?このような議論が社会で行われている中でCVIT専門医制度を作ることとなった。

2009年にJSIC、JACCTがCVITとして統合し、新たな専門医制度が創設されたが、「認定医」と「専門医」の2本立てにすること、専門医は1,000名を上限とすること、筆記試験、実技試験を実施することが新たなプランとして導入された。認定医の認定基準は定数がなく、筆記試験が行われ、多くの経験を蓄積した認定医が筆記試験と実技試験を踏まえて「専門医」となる。実技試験は元々JACCTが実施しており、その方法を踏襲することとなった。また被験者と試験官の様々な負担についても議論された。JSIC、JACCT統合における専門医制度の移行措置として、JSIC指導医、JACCT認定医、指導医はそのままCVIT専門医となり、以降新たな試験制度により専門医が認定を受けているという状況にある。

専門医制度確立の基本理念とは

①専門医の質を保証できる制度②患者に信頼され、受診の良い指標となること③専門医が公の資格として国民に広く認知される制度④医師がプロフェッショナルとしての誇りと患者への責任を基盤として、自律的に運営する制度としている。

総合討論

理念として専門医の質を保証できる制度、患者に信頼され、受診の良い指標となることであるが、では一般の患者様がどんな医師がどのような医療を提供しているのか?このような情報が少ないことは事実であり、許医師は専門医制度というのはプロ集団の中でどのような医師がプロフェッショナルとして認定できるかのレベルを確認することが重要と述べ、総合討論では専門医制度の目的と現行の実技試験の問題について医療倫理的側面、 技能評価の妥当性について議論された。

アンケート調査ではCVIT専門医試験においてなんらかの技能評価が必要と答えたのは82.5%に達したものの、全体の75%が必要ではあるが、現行の実技試験には問題があると答えた。

次回のタウンミーティングは11月21日から3日間、福岡で開催されるARIAにて21日17時40分から開かれる予定となっている。

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